意志

揺らぎの中で「意志」を支える3つの土台 〜身体・環境・対話で“選び続ける力”を育む〜

■ はじめに:意志は“根性”だけでは、脆く、続かない

「これからは、自分の意志で生きるのだ」——そう決意しても、私たちの心は、日々の出来事や内なる感情によって、容易に揺れ動きます。それが人間という存在の自然な姿なのでしょう。

前回お話ししたように、「揺れること」自体は、私たちが本気で人生と向き合っている証でもあります。しかし、その揺らぎの中で、当初の「意志」を見失い、元の慣れ親しんだ脚本へと安易に引き戻されてしまっては、変容への歩みは止まってしまいます。

私たちはときに、「もっと意志を強く持たなければ」「精神力で乗り越えなければ」と、自分自身を“根性論”で奮い立たせようとします。しかし、私がこれまでの探求と実践を通して痛感してきたのは、意志を持続させるためには、精神力以上に、それを支えるための具体的な“構造”や“土台”が必要であるということです。

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意志で選ぶ関係性 〜感情の波を超え、深く響き合う繋がりへ〜

■ はじめに:感情で繋がる関係から、意志で築く関係へ

前回は、「真の自己」とは感情にただ流されるのではなく、「意志」をもって選択できる存在なのではないか、というお話をしました。無意識の脚本から自由になり、自身の内なる声に耳を澄ませ、主体的に「こう在りたい」と選び始める——。

しかし、この内なる変化は、必然的に私たちの人間関係にも静かな、しかし確かな影響を及ぼし始めます。

これまで私たちが無意識のうちに築いてきた関係性の多くは、「感情の反応」に基づいていたのかもしれません。

  • なんとなく気が合うから、一緒にいる。
  • 不安だから、相手に確認や保証を求めてしまう。
  • 寂しいという感情に突き動かされて、誰かと繋がろうとする。
  • 怒りを感じたから、反射的に距離を置いてしまう。

これらはごく自然な心の動きです。しかし、「真の自己」と繋がり、感情に気づきながらも「意志」で行動を選び始めると、こうした感情ベースの関係性に、ふと違和感を覚えたり、これまでとは違う関わり方を模索し始めたりする瞬間が増えてくるのではないでしょうか。

なぜなら、あなたの選択の基準が、「その瞬間の感情を満たすこと」から、「長期的な信頼や、互いの成長に繋がる在り方」へと、少しずつシフトしていくからです。

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