伝える

なぜ、言葉を尽くしても「伝わらない」のか? ——コミュニケーションのすれ違いを生む、心理的・哲学的視点

「こんなに伝えているのに…」その嘆きの奥にあるもの

「言葉を尽くして、自分の想いを伝えたはずなのに、相手には全く違う意味で受け取られてしまった」

「良かれと思ってアドバイスしたのに、相手をひどく傷つけてしまったようだ」

私たちは、人生において、こうしたコミュニケーションの「すれ違い」を、一体何度経験するのでしょうか。「伝えたい」という切実な想いが、なぜか相手には届かず、時には関係に亀裂さえ生んでしまう。そのたびに、「自分の伝え方が悪いのだろうか?」と自らを責めたり、「相手の理解力が足りないのではないか?」と相手を断じたりする。しかし、問題の本質は、本当にそこにあるのでしょうか。

今日は、この根深く、そして普遍的な「言葉が伝わらない」という現象の理由について、単なる話し方のテクニックではなく、より深い心理的・哲学的な視点から、私なりの探究を皆さんと分かち合いたいと思います。

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なぜTOSHIは「伝えよう」とするのか? 〜言葉に宿る役割と、その源泉を探る〜

■ はじめに:ふと気づけば、「伝えようとしている」私

どうも私は、「伝えようとする」人間のようです。あるとき、ふと気づきました。

  • 誰かに対して、何かを一生懸命に説明している。
  • 心で感じたことや学んだことを、自分なりの言葉に置き換え、分かち合おうとしている。
  • 自分が受け取った大切な“何か”を、ただ自分の内だけに留めておくのではなく、「誰かに届けたい」と自然に願っている。
  • これは、最初から「誰かに教えよう」と意気込んで始めたわけではありません。計画したわけでも、義務感からでもない。けれど、気がつけば私は、伝えようとしていた。言葉を紡ごうとしていたのです。

これを“使命”と呼ぶのは、少し大げさかもしれません。しかし、「そういう自分が確かに存在する」という事実は、無視できない、ある種の“輪郭”をもって私の前に立ち現れてくるように感じます。なぜ、私は伝えようとするのでしょうか?

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