情報という洪水の中で、自らの「根」を見失っていないか?
効率と速度が支配する現代。私たちは、日々、膨大な情報の洪水に追われ、自らの内なる声に耳を澄ませる時間を、静かに失いつつあるのかもしれません。ふとした瞬間に、「自分は一体、何者なのだろうか?」という、根源的な問いが胸をよぎることはありませんか。
先日開催された探究講座「日本人の心のルーツを探る入口に立つ」は、まさに、そんな時代を生きる私たちが、一度立ち止まり、自らの足元にあるはずの、豊かで深い文化的・精神的な土壌へと、再び静かに根を下ろすための「実験の場」でした。
この講座は、一方的に知識を学ぶ「お勉強」の場ではありません。近代化の大きなうねりの中で、失われゆく日本の「魂の輪郭」を、その生涯をかけて描き留めようとした、小泉八雲、柳田国男、折口信夫、宮本常一という四人の先駆者たちの言葉を「問いのレンズ」として、参加者同士が対話を通して、自分自身の「心の輪郭」を掴み取ろうとする、生きた探究の「場(フィールド)」なのです。
今回は、その濃密な対話の中から立ち現れてきた、参加者の皆様の「生の声」と共に、この探究の旅が、私たちにどのような景色を見せてくれたのか、その一端をご報告したいと思います。
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