【働き方を選べる自由】会社員が当たり前ではない

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こんにちは、TOSHIです。

多くの人が会社員として雇われて働くことを選択しています。いや、選択しているというよりもそれが当然と思って他の選択肢を考えることをしなかったかもしれません。私がそうだったように。

しかし現実には、会社員として働くこと以外にも自分でビジネスを始めるなど、いろいろな働き方が存在します。

会社員でひしめく駅

私自身、「自分は会社員には向いていない」と自覚していながらも、他の選択肢を思いつきもしなかったので、学校を卒業して当然のように会社員として就職しました。

勤めた会社を辞めてまた再就職をして……というのを繰り返しました。それでも会社員とかサラリーマンという働き方以外には、なかなか目を向けるには至らなかったのです。

会社員として雇われて働くことが悪いわけでは決してありませんし、そういう働き方を選択することはむしろ尊いことだと思います。

でも、会社員以外の選択肢が見えない中で選んでいる(正確には選んでもいない)状況だったら、それは健全ではありません。私自身がそうだったように、多くの人もそうなってしまっていると思います。

そして会社員以外の選択肢、すなわち自分でビジネスをするなどしようとしたときに、あまりにもハードルが高いのです。こういう現状には大いに疑問です。

会社員になるのが常識

大学を卒業して社会に出る段階になったら、ほとんどの人が企業に就職することを考えるでしょう。それ以外の選択肢を考えることはまずありません。もともと実家が自営業をしていたとか、親が会社経営をしていたなどという場合は例外でしょうけど。

学校では就職指導はしてくれても、起業指導などはまずしてくれません。普通に大学3年生のときに就職活動をして、卒業したら会社に勤めるということを大多数の人が何の疑問も感じることなくやっているはずです。

会社員が別の働き方をするハードルは高い

いったん会社に就職してしまうと、業務に追われる一方で組織の中での振り舞い方を徹底的に叩き込まれます。役職も上がり、家庭をもって家族への責任も増すと、いっそう他の働き方へのハードルが上がってしまいます。

会社員とは別の働き方があるとわかったとしても、今とは違う働き方を始めることはリスクが大きすぎますし、そもそも何をどうしていいのかわからないという状態に陥ります。

流れのままに会社員になって、流れのままに会社員を続けている人がほとんどではないでしょうか。

もちろん、会社員として働くことが悪いというわけでは決してありません。会社員として働くことを積極的に選択したのであれば、もしくは会社員として働いていて幸福なのであれば素晴らしいことです。

しかし、自分には合っていないにも関わらず会社員としての働き方を余儀なくされていたとしたら悲劇です。また、会社員としての働き方に満足していたとしても突然リストラなど将来不安に襲われて見直しを迫られるということになった場合は途端に窮地に追い込まれてしまいます。

会社員として働くこと以外の働き方、特に自分でビジネスをおこなっていくことへのハードルが高すぎることが問題だと思うのです。

サラリーマンの選択肢以外に思いつきもしなかった

私はサラリーマンを10年以上経験しています。サラリーマン家庭に育ったということもあって、普通に会社員になることが当然と思っていました。それ以外の選択肢を思いつくことすらできなかった、というほうが正しいかもしれません。

ただ、私の場合は大学在学中のアルバイトでの経験などから、会社員としての働き方には向いていないことがわかっていました。決められた時間に出勤して決められた業務をこなして、という型にはまった働き方がとてつもなく苦痛に感じられてしまったからです。アルバイトとしての立場と勤務時間ですらそうでしたから、フルタイムで責任も求められる正社員ではとても許容できないということは想像に難くなかったのです。

実は大学で皆が就職活動していたとき、私は一人で抵抗を試みていました。就職活動をせずに何か自分で生計を立てていくすべはないものか、と思考錯誤をしてはみたのです。

けれども、思いつくものといっても「せどり」くらいで、取り組んでみたものの思うような成果は出ずに、それで生計を立てていくことは断念しました。結局、周囲には遅れて就職活動をし、一般企業に就職しました。

私は会社員に向いていない「不適合者だ」

そこからは地獄でした。会社員としての働き方に向いていないことは変わらず、数年でストレスを抱えて退職することになるのを繰り返しました。新しい会社に再就職しては、また数年後には退職してしまう……ということを繰り返していたのです。

会社で雇われて仕事をする以外の選択肢は思いつきもしなかったので、会社で働くことができないことはイコール人間として終わっていることを意味していました。

会社でのストレスからうつ病の診断を受けていましたが、「自分は社会不適合だ」と自分自身を責めて、さらにそれを悪化させる負の循環にも陥ってしまっていました。

それでも自分をごまかして、「次の会社こそはきっと自分にあった会社だ、慣れれば大丈夫だ」と言い聞かせて次の会社に応募しました。

ここには私に植え付けられた偏った価値観があったように思います。「会社から給料としてもらうお金でないと汚いお金だ」とか「会社員として働いていないと一人前ではない」などといった考え方がありましたが、これはサラリーマン家庭に育ったこともかなり影響していたと思います。

10年以上もこの状態が続き、3回目に会社を辞めることになったとき、さすがに人生に絶望してしまいました。これ以上会社員として働いても、同じことを繰り返すだけだと悟ってしまいましたし、もううんざりしてしまっていました。

自分でビジネスに挑戦するも……

私の場合は、ここでインターネットの情報に触れて、ネットビジネスに取り組むようになります。自分でビジネスをすることを考えるようになったのです。

そうは言っても、それまでにやったこともないことだし、そもそも考えたこともないことへの取り組みだったので非常に難航しました。

やむにやまれず、会社に勤めることがこれ以上は無理だと考えたから、残された道はこれしかなかったのです。

自分でビジネスを始めてからも、うまくいかない時期が長く続きました。ものすごい額のお金をドブに捨てるようなこともたくさんしました。何か一つ狂っていたら、今の自分はないどころか、破滅していたと思います。当然のことですが死ぬほどの努力はしましたが、それでも運が良かったんだと思います。

働き方を選択できる自由

「職業選択の自由」は、今の日本では憲法でも規定されているように、どんな人にでも与えられているものではあります。

しかし現実的に、現実問題として「自由なのか?」ということには疑問です。

会社員以外も現実的に選択できる必要がある

そもそも会社員として働くことだけが全てであるかのように思いこんでいる状態では、自由ではありません。他の選択肢があるとしても、会社員以外の選択肢をどうやって選べばいいのかもわからない、とてつもなくハードルが高い現状では不自由と言わざるを得ません。

繰り返しになりますが、会社員として働くことがダメだと言っているわけではありませんし、会社員以外の働き方をしている人に比べて会社員が劣っていると言っているわけでもありません。

大事なことは、「会社員として働くこともそうでない働き方をすることも、自分で選択できること」だと考えています。もっといえば、選択できるだけの十分な情報がそろっていて、そのためのスキルを訓練する十分な場が整っていることが不可欠だと思っています。

自分に合った働き方が選択できるのが真の自由

人間には適正というものがあります。

会社員としての働き方が合っているのであれば、会社員をすればいいし、そうでないのであれば、その他の選択があってしかるべきです。

自分でビジネスをすることも、会社員も両方やってみて、自分に合ったほうを選択できるのが真の自由選択なのではないでしょうか。

最高のパフォーマンスで幸福に

仕事は生活の大部分を占めると言っても過言ではありません。休みの日だったとしても、仕事のことを完全に頭から追い出すのは難しいはずです。人生のほとんどは仕事をしているとも言えます。

ということは、仕事が自分に合っていないなら、自分に合っていない人生を生きていることになります。これはあまりにも悲惨なことです。

仕事で高いパフォーマンスを発揮することは、社会への商品提供、サービス提供の面から言ってもとても素晴らしいことです。多くの人の生活を豊かにし、たくさんの人に喜ばれるのです。

しかしそれ以上に、高いパフォーマンスで自分の納得いく仕事をとことん追及できるのであれば、その仕事をしている自分自身が一番幸福を感じられるはずです。

自分でビジネスをする訓練をする場が必要

会社員として働くことを訓練する場は数多く用意されています。まずは学校教育はその典型でしょう。

その反対に、自分でビジネスをすることを訓練するような場はまったくといっていいほど存在しません。会社員として働くことをを訓練できるのと同じように、自分でビジネスをすることを訓練できる場が必要と考えています。

少なくとも過去の私にとって、そんな場があったとしたらどんなに救われたかわかりません。

皆が自分に合った働き方をして、最高のパフォーマンスで幸福を与え、自分自身も幸福を感じて生きていくことができたとしたら、こんなに素晴らしいことはないと思いませんか?

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