こんにちは、TOSHIです。
9月の探究講座のテーマは
「インナーチャイルドと歪んだ防衛戦略」
でした。
前回まで2回にわたって
インナーチャイルドについて
ちょっとした事例をご紹介しましたが、
今回は後半の「歪んだ防衛戦略」について
触れていきます。
【探究講座】身近なインナーチャイルドとその事例
探究哲学とノウハウコレクター:哲学がないと依存したくなる
「防衛戦略」というのは
自分が傷つかないようにするための
無意識に起こる心の働きです。
正確に言うと、
「傷ついてしまうかもしれない」
という「怖れ」に触れないため、であり
「傷つく」というのは
まずほとんどの場合で勘違いに過ぎません。
が、これは本当に馬鹿にできない。
恐ろしい無意識の働きです。
今回は1つだけ
「投影と被害者意識」
という防衛戦略をご紹介します。
A子はいつも
「自分はダメで、愛される価値がない」
と思い込んでいる。しかし、A子は自分がそう思っていることは
耐え難いので自分自身を誤魔化している。
(「抑圧している」と言います)ある日A子は、
自分よりも強くて優秀だと思っているB子に会い、
そのときに潜在意識下で自動的に
「B子から見下されて、軽んじられた」
と感じた。そのためA子は「B子の被害者だ」と認識する。
※ここまでの心の働きは無意識下なので
A子はまったく自覚していない。このときA子は、B子のことを
「信頼するに値しない、感じの悪い人だ」
と決めつけ、B子を拒絶することにした。
「自分はダメで、愛される価値がない」
ということを、
本当は自分のことをそう思っているのに
相手(B子)がそうだ、
ということにしています。(投影)
客観的に見ていれば
すぐにわかりますが、
これはA子の独り相撲でしかありません。
B子にはどうすることもできない。
何が起こっているのかすら、わからない。
勝手に「悪い人」認定されてしまって
拒絶されているのです。
そうなると、B子としては
やはりA子を避けるようになるのが自然です。
拒絶されているのだから、当然でしょう。
A子からしてみると、
B子は自分から離れていきます。
そうして
「自分はダメで、愛される価値がない」
という、一番怖れていたことが
現実に起こってしまうのです。
このメカニズム、怖くないですか?
探究講座では
こういうのをいくつも紹介しました。