こんにちは、TOSHIです。
先日のことですが、
あるクライアントと話をしている中で
こんなことを言われました。
「自分は好き勝手に生きてきた
と思っていたけれども、
自分のことを大事にできていなかった」
これは真理であり、核心だと思います。
「自分を大事にする」とか
「自分を大切にする」とか
そういうことが重要だ、みたいな話は
いろいろなところで聞くようになりました。
私が子供の頃とかは
「自分にいかに厳しくできるか」
みたいな価値観だったので、
それと比べれば大きな変化です。
私たちは、自分自身のことをないがしろにし
大事にはしてこなかったのです。
だから、自分を大事にすべきですし
その必要があります。
人生が苦しいと感じたり、
生きるのがしんどいと思うのなら、
そこに原因の一つがあるのかもしれません。
ところが、多くの人が勘違いというか
誤解をしているのは、まさにここでしょう。
「自分を大事にする」
=「好き勝手に振る舞う」
こういう図式になっている。
カウンセリングとかコーチングをとかを受けて
心理的な状態が少し上がってくると
傍若無人に振る舞って
周囲に迷惑をかけるような人がけっこういます。
これは大いなる勘違いです。
それは自己肯定感が上がったわけでも
自分に自信が持てたわけでも
自分を大事にしていることでもありません。
鬱状態と躁状態みたいなもので、
反対側に振れたにすぎないのです。
本質的には何も変わっていません。
「自分を大切にすること」
これだけを取ってみても、
簡単には理解できない深みがあります。
時間をかけてじっくり探究しなければ
わからないものです。
少なくとも、
「自分勝手にやる」とか
「好きなことをする」とか
そういったこととは
そもそも次元が違うものだということは
知っておいていただければと思います。